2025.04.18
全方位・挑戦的融合イノベーター博士人材養成プロジェクトでは、支援期間中に実施した主体的・積極的な活動を通じてプロジェクトに貢献したプロジェクト生を、大学院修了時に表彰しています。
このたび、令和6年度の最優秀賞・優秀賞が以下の方々に贈られました。
※選考対象:令和6年9月修了者、令和7年3月修了者
【最優秀賞 1名】副賞:アマゾンギフト券10万円分
園芸学研究科 環境園芸学専攻 梅原 瑞幾さん(令和6年9月修了)
【優秀賞 2名】副賞:同5万円分
医学薬学府 先端医学薬学専攻 江藤 愛子さん(令和7年3月修了)
医学薬学府 先端医学薬学専攻 中谷 一真さん(令和7年3月修了)
最優秀賞の梅原さんには、斎藤哲一郎事業統括より賞状と副賞が手渡されました。
受賞者のコメントを紹介します。
(梅原瑞幾さん)
自分が研究してきた"緑との関わりによる健康増進"に関する知見を社会に還元するためには、福祉の知識や現場の状況を知ることが必須だと考えていました。全方位プロジェクトでは第2研究分野として社会福祉学を選択し、実務経験を通じて福祉の現場と接点を持ちながら学び、新たな研究の視点を獲得することができました。現在は千葉大学大学院看護学研究院で特任助教として、在宅高齢者の認知機能低下早期発見に関する研究に取り組んでいます。今後は「園芸+社会福祉+看護」の横断的な専門知識をもとに、年齢や立場にかかわらず"すべての人"が健康で幸せに暮らせる社会を目指した研究活動を実施していきます。
◆後輩へのメッセージ
研究が思い通りにいかない日、人と比べて落ち込む日も多々あるかもしれません。継続してひたむきに取り組めば結果は必ず後からついてくると思います。
(中谷一真さん)
全方位プロジェクトに参加し、研究費の獲得や使い方、申請から執行までの流れを学べました。この経験を通じ、将来研究費を申請・運用する際に何を意識すべきかを考える貴重な機会になりました。大学院修了後はオランダのプリンセス・マキシマ小児腫瘍病院でポスドク研究員として研究を続けます。小児腫瘍の発生において、進化的に新しい遺伝子ががんの発生にどう関わるのかを解明したいと考えています。
◆後輩へのメッセージ
このプロジェクトに入り、経済的支援を受けながら博士課程を過ごせたことは大きな支えになりました。皆さんもぜひ応募し、研究を楽しみながら自分のペースで頑張ってください。
(江藤愛子さん)
全方位・挑戦的融合イノベーター博士人材養成プロジェクトのご支援に心より感謝申し上げます。博士課程2年目にはスペインで開催された国際学会に参加し、世界の最先端の研究に触れ、自分の未熟さを痛感すると同時に、大きな刺激を受けました。「いつか世界の研究者と議論できるようになりたい」という新たな夢も生まれました。その他にも、他大学の研究室訪問やセミナーの開催、海外研修など、貴重な経験を重ねることができました。今後は研究を深め、社会に還元できる成果を目指して励みたいと思います。博士課程への進学を考える方には、ぜひ本プロジェクトへの参加をおすすめします。